2019年2月8日金曜日

台北2日目 日誌


島根径写真展「20180831-0901_Taipei」開催中です!
2月10日(日)までです。是非ご覧ください!

島根径「20180831-0901_Taipei」


台湾2日目の朝は早く、もう今日の夜にはこの地を離れなければならない。という意識から、まずホテルのチェックアウト前に1つの朝市の撮影に行く事にしました。
フィルム60本と最低限の機材、バックパックの重みは、一泊2日とはいえ6㎏を超え、これをしょいながらと、カメラとフィルムだけでいける撮影とでは明らかに 動作性に違いが出るのと疲労度が違う為、このチェックアウト前の数時間もいつもの休みのようにグータラしてはいられない貴重な時間でした。

前日夜にまずここに行こう!と決めていたのが、東門朝市でした。
ここは築地市場のように、場外と場内があり、金山南路を挟んで外は露店市、中はアーケードという具合で、イメージとしてはかなりの人でごった返しているのを期待していたのですが、気負い過ぎて早起きし過ぎたせいか、着いてすぐはまだほとんどの店が開店準備中でした。

人もまだまばらで、ぽつぽついる程度。
ただ段々と差し込んでくる日差しや、活気づいてくるその様にシャッターを切る回数はどんどん増えて行きました。

東門朝市の撮影後チェックアウトを済ませ、前日に行くのが遅すぎてみる事が出来なかった龍山寺に再び向かう事にしました。

中に入って行くと、建物自体は正直日本の寺院の方が美しく感じたのですが、人々が何やら木で出来た積み木のような物を投げたり、拾ったり、何やら日本では見られないお祈りの仕方をしていました。

帰って来てから知りましたが、実はこの場所には日本語でも説明して下さるガイドの方が在駐されているらしく、お願いすればお祈りの仕方を教えてくれたそうです。
しかし、そんな事とは知らない自分はこのちょっと不思議なお祈りの仕方に圧倒されつつ、写真だけをとりその場をはなれました。

その後、昨日きた時とは反対側のエリアを散策し、西水三市場、東水三市場を撮影しに行きました。

しかしながら、段々とおそってくる連日の疲労もあり、思うように撮影もはかどらなくなってきました。

そこで気分転換にと、台北からほど近い仇ふんを目指す事にしました。だいだい片道2時間かからない位の道のりで、電車とバスを乗り継いで行ける事がわかり、移動する事にしました。

ガイドブックを頼りに、後はカタコトの英語と、単語だけの地名を繰り返し、どうにか仇ふんまでたどり着く事が出来ました。

その道中、鉄道を降りてバスに乗ろうと行き先を見るとどこか見なれた文字が。基隆?
どっかで聞いた事、見たことがあるような。。

山内さんが撮影に行かれていたのはこの先の街なのかと体感する事が出来ました。
仇ふんへの道のりは基本的には舗装された山道なのですが、バスがとにかく日本では考えられないくらい運転が荒く、揺れながら上がって行く感じでした。

しかし、登って行く車内から時折見える海に心を奪われ、必死に体を固定させ、人をかき分け、何度もシャッターを切りました。

仇ふんに着いてみると、そこは眺望のよい斜面に、傾斜を利用していくつかの集落が建ち並ぶ観光地化された土地でした。

イメージにあるのは、あの千と千尋の神隠しのモデルになったといわれる提灯のぶら下がった温泉街なのですが、昼まで提灯も灯っておらず、ただ、ただ、竹下通りとアメ横を合体させたような暗く長いアーケードが続いて行くだけでした。

そして、アーケードを抜けようやく視界が開けて、さあようやくあのイメージの。と辺りをみると、ただの道になっていました。

ガイドブックや、観光客の撮っているいわゆる仇ふんは、数十メートルの階段で、しかも夕方~夜という事がわかり拍子抜けしましたが、ただのフラットな街として捉えた時の仇ふんは中々とらえがいのある街でした。
観光で行く方にはあまりオススメはしませんが。。撮影をするには、外国人や、台湾人の観光客でごった返し、狭い道に人がひしめき合い、色々な思いや表情が交錯し、スナッパーとしてはこのうえない環境でした。

しかし、良くも悪くも天気が良く、撮影するにはもってこいなのですが、体力的には汗がダラダラと止まらない。という具合でものの1、2時間で気力、体力が失われて行きました。。

仕方なく台北中心地へ戻ろうと来た順路を引き返していると、疲れもあったのか、座って間もなくウトウトと眠りに着いていました。


台北駅に着き、地下街を通り中山駅に向かおうとしばらく歩き、外に出て見るとまたもちょうどスコールが止んだ所でした。

こうしてどうにか天気にだけは恵まれた今回の撮影旅は、感謝をしつつ最後の夜の撮影に向かう事になりました。

飛行機は深夜0:00頃の便だったのである程度までは粘れると思い、中山の都会の夜と、近くの寧夏路夜市を撮影しに行く事にしました。
夜市の撮影に向かう途中、道に迷いガイドブックを回転させながら地図を見ていると、「日本の方ですか?」と声をかけられました。
「さっき向こうで撮影されてましたよね?すれ違ったんですよ。」
すっかり気付かなかったのだが、この話かけてくれた方は仕事で半年前から台湾に住んでいる日本人の方で、今日はお友達が日本から来たから案内してあげてる最中だったとの事。
そんな中一心不乱に、写真をとりバックパックをしょいながらガイドブックを回転させている、自分をふびんに思い声をかけてくれたようだった。

そんな親切な方の助けもあり、ようやく辿り着いた夜市だったが、やはり2日目の夜は疲労もピークに達し、気力も失われてきて、思うようには撮れませんでした。
こうして最後は悔しい尻つぼみ状態で、1日目のフィルムにいい写真がある事を祈りつつ台北を後にし、帰国の途につきました。

帰って来て振り返ってみると、これだけ近くの国であり、似ているし、近しい面もあるのですが、やはり違いを感じました。

食文化や、服装、感覚はおそらく上海や、バンコクに比べると非常に日本に近く、過ごしやすい環境ではありました。

ただ、やはりどこか日本ではもう無くなりつつある街を撮っていて感じる街の匂いをまだ台北の街は残しているように感じました。

都市である前に人を感じる具合でしょうか。
やはり自分はこうした特別ではなく、ただただ当たり前の日常の中に垣間見る街の、人の、生きている匂いに惹かれているのだと改めて感じる今回の旅となりました。

島根径


2019年2月5日火曜日

台北1日目 日誌


島根径写真展「20180831-0901_Taipei」開催中です!
2月10日(日)までです。是非ご覧ください!

島根径「20180831-0901_Taipei」


2018, 8/31~9/1まで1泊2日といういつもながらの強行スケジュールで台北に撮影旅行にでかけました。


夏休み2日目、朝5時羽田発のタイガーエアで台北、桃園空港へ。

旅のプランはいつものようにざっくりとしたタイムスケジュールだけを組み、後は気の向くままに足を伸ばすプランでスタートしました。
週末、金、土でのプランにしたことで、人出は見込めましたが、唯一通勤ラッシュの光景は着いてすぐに撮らなければならない。という事になりました。

通勤ラッシュ、人混み。でどこか撮影に適している場所はないかとグーグル検索をしてみると、大橋頭駅のバイクの通勤ラッシュがすごいと出てきたので、人混みではないですが、これは間に合うならば一目見てみたいと、そこまでは一目散に向かう事にしました。

飛行機はほぼ定刻通り現地時間午前7時半に桃園空港に付き、通勤ラッシュのメインは午前8時頃。
事前に調べた結果ではどんなに急いで向かっても8時はまわってしまいそうで、出来る限り早く行けるように飛行場を駆け足で走り、列車のホームへと向かいました。
台湾に向かう前に、お客様から聞いた話で台湾の地下鉄は日本の列車より全然分かりやすいよ!と事前情報を聞いていたのですが、確かにその通りで、はじめてではありましたが、すぐに理解が出来ました。

しかしながら、なんだかんだ入国審査にも時間がかかり、結局大橋頭駅に着いた時には8時半をまわってしまいました。
でもピークは過ぎていたのでしょうが、それでも思いの外ものすごいバイクの量でそれは面白い光景でした。
恐らく渋谷のスクランブル交差点を見に行く外国人はこんな気持ちなんだろうなと撮りながらも思いました。笑

そのまま次の駅に向かうのももったいないので、それ以外情報を入れていなかった駅でしたが、とりあえず一周歩いて見る事に。

すると、少し歩いた先の路地で朝市が行われていました。
自分でもこの街を歩き写真を撮る、という時に何か感じるモノを見つける。という嗅覚の強さだけはすごい持っているといつもおもうのです。
何か匂う感じ。それを追っていくとやはり願ってもいない瞬間や光景に出会える事が多々あります。


そして今回もおかげさまで願ってもない、ローカルな朝市に出会え最高の滑り出しとなりました。
台湾の人達は基本的には写真を撮られる事には好意的で、ストリートスナッパーとしては有り難い限りでした。

その後、ガイドブックに載っている有名な雙連(ソウレン)朝市というのを撮りに雙連駅まで行ったのですが、朝市の規模は大きいのですが、光がはいりにくいのと、観光地化されている所があり、思ったより撮影は難しいものになりました。

ただ、やはりそこも街を一周歩いて見ようと探索しながら歩いて見ると、近くには溶接の工場があったり、氷屋さんがあったり、人の生きる息づかいを感じる事が出来ました。

観光地化された朝市では撮影中に、何度か「今めっちゃ撮られたんだけど」と日本語で言われる事があり
、日本人観光客がかなり多いと言うことを実感せざるを得ませんでした。


その後ホテルをとった西門という駅に向かうと、そこは例えるなら渋谷、原宿といった感じの街並みで、若者の街という印象を受けました。

しかし、その街並みがあまりにも日本に近いものがあり、中々思うようにシャッターは切れませんでした。

ただそんな中、自分としてはかなりの進歩だと思うのですが、街の片隅にあった言うなれば定食屋に足を踏み入れ、現地の食事を食べる事にしてみました。
基本、中華はバーミヤンでお腹を壊している自分にとってこれは大いなる一歩だったのですが、これがまた思いの外美味くペロッと平らげてしまいました。
台湾の料理は自分の感じた感覚では、他のアジアの国よりも日本に近い味わいで、唐辛子、ニンニク、ナンプラー、パクチーが駄目な自分にとってはかなり食べやすい料理が多かったようにおもいました。

そしてその後ホテルに入りとりあえず荷物を置き、次の撮影へと準備をする事に。 

ホテルはとりあえず相部屋じゃなく安い所を探していたのですが、着いてみると、風呂、トイレは共用の一人部屋。だから安かったのかと理解しました。

しかしながらこれも思いの外、風呂もトイレもキレイで、最低限の設備はあり、貧乏撮影旅行にはもってこいな感じでした。

その後シャワーを浴びてすぐに次の撮影に向かう予定だったのですが、気が付くと丸2日1時間くらいしか寝ていなかったせいもあり、2時間程眠ってしまいました。

起きてから急いで準備をして外にでると、スコールがやみかけて小雨がパラついている所でした。良かったのか悪かったのか。寝ている間に雨は上がってくれたようでした。

次に向かったのは龍山寺というお寺で、龍山寺駅からそこに向かう最中の屋根のついた道におそらくホームレスや、日雇い労働者のような方達がたむろしマージャンのようなゲームで酒とタバコを片手にもり上がっていました。

日本だと恐らくビビって撮らない所ですが、海外に出ると今を逃したら2度と撮れないという考えが働きグイグイ撮影に入る事が出来ました。
結局、日が落ちてきてしまっていた事もあり、龍山寺事態にはいかず、近くで行われていた夜市に行ってみる事にしました。

これがまたローカルで面白く、僕にしてみれば、ディズニーランドを独り占め出来てるような気分でした。(ディズニー好きな方ならば。因みに自分はディズニーよりカオスな台湾の夜市派です。笑)

これもテンションMAXにシャッターを切りまくり、あっという間に持っていたフィルムを使い果たしてしまいました。

フィルムが無くなってしまうと後は出来る限り下を向き、シャッターチャンスに出会わないように、出会わないように、帰りました。(これはきっとフィルム写真家あるあるではなかろうか。)

帰ってから、早めに休もうかと思ったのですが、西門に付くと、そこは台湾の渋谷!(勝手に。)週末の夜ということもあり、わんさか人で溢れかえっていました。
こうなってはいてもたってもおれず、一目散にフィルムを持って再び撮影に向かう事に。

夜の西門の街もよかったのですが、テンションが上がってきたので、予定では行こうと思っていなかった、士林夜市に向かう事にしました。
ここはテレビなんかでも紹介されるくらい有名で、観光地化されているから行っても面白くないかもよ。と事前に伺っていたのですが、人はとにかく多く、休日の竹下通りを夜に持ってきた感じでごった返していました。

何かこうなってくるともう行くとこ、行くとこ当たりだらけ。という感じで当初の予定よりも大分撮影をする事が出来ました。


台北初日は、こうして大満足のうちに幕を閉じ長く短い一日が終わりました。


島根径写真展&ダイジェスト!

島根径写真展「20180831-0901_Taipei」開催中です!
2月10日(日)までです。是非ご覧ください!

島根径「20180831-0901_Taipei」




ダイジェストです m( _ _ )m

2018.1.15 〜 1.27
牟田義仁写真展「事物の事日記 date:2018.1-6」

牟田義仁「事物の事日記」



2018.12.11 〜 12.23
明石瞳写真展「流れ者図鑑」

明石瞳「流れ者図鑑」



2018.11.27 〜 12.9
安掛正仁写真展「朧眼風土記 -さなぎごもりの国-」

安掛正仁「朧眼風土記 -さなぎごもりの国-」



2018.11.13 〜 11.25
星玄人写真展「St.photo exhibition 30 横浜」

星玄人「St.photo exhibition 30 横浜」



2018.10.30 〜 11.11
マヌエル・ファン・ダイク写真展「FULL CYCLE」

マヌエル・ファン・ダイク「FULL CYCLE」



2018.10.16 〜 10.28
牟田義仁写真展「下田路 【其の一】 下田~東本郷と下田太鼓祭り」

牟田義仁「下田路」



2018.10.2 〜 10.14
盛田哲生写真展「Clip Out」

盛田哲生「Clip Out」



2018.9.18 〜 9.30
阿部真士写真展「新宿」

阿部真士「新宿」
 


2018.9.4 〜 9.16
林朋奈写真展「自由な体」

林朋奈「自由な体」



2018.8.21 〜 9.2
星玄人写真展「St.photo exhibition 29 東京」

星玄人「St.photo exhibition 29 東京」



2018.7.31 〜 7.12
島根径写真展「DULL COLOR」

島根径「DULL COLOR」



2018.7.17 〜 7.29
牟田義仁写真展「事物の事日記 2017 alternate」

牟田義仁「事物の事日記」



2018年7月15日日曜日

安掛正仁写真展「朧眼風土記 -山鯨ノ国-」


只今開催中の安掛正仁写真展「朧眼風土記 -山鯨ノ国-」最終日。
本日7月15日20時までです。お見逃しなく!

安掛正仁「朧眼風土記 -山鯨ノ国-」


ごめんなさい・・・また忘れてました。。




それでは、よろしくお願いします!  3rddg(すみませんムタです。。;)


2018年7月1日日曜日

新山発現写真展本日最終日!


只今開催中の新山発現写真展「incident」最終日。
本日7月1日20時までです。お見逃しなく!

新山発現「incident」



よろしくお願いします!  3rddg


2018年6月28日木曜日

新山発現写真展「incident」


新山発現写真展「incident」開催中です!
7月1日(日)までです。是非ご覧ください!

新山発現「incident」



よろしくお願いします!  3rddg


2018年6月12日火曜日

マヌエル・ファン・ダイク写真展「BOID」


マヌエル・ファン・ダイク写真展「BOID」開催中です!
6月17日(日)までです。是非ご覧ください!

Manuel van Dyck 「BOID」



よろしくお願いします!  3rddg