2014年8月25日月曜日

センターNDフィルター

先日、「集散光式引伸機」のところでふれたセンターNDフィルターについて、
いろいろ聞かれたのでちょっと補足しますね。

















集散光式の場合、コンデンサレンズ(集光レンズ)と引伸レンズがもつ周辺減光の特性から、プリントをしたときに周りの調子が浅くなってしまいます。それを補うには、ヘッド内のランプを、位置やコンデンサレンズとの距離を変えることで調整します。

でも、面倒ですよね。せっかくランプの状態が良いときは、イジリたくないですし。そのときは周辺を約20〜30%焼き込めばいいのですが、やっぱり面倒くさいですよね。そこで便利なのが、中央部を減光してくれる「センターNDフィルター」なのです!ものぐさな私は、ヘッド位置にあるフィルターポケットに入れっぱなし。^ ^


コシナ製品のセンターNDフィルター
ちなみに、
撮影用のセンターNDフィルターもあります。

大判カメラなどの超広角レンズは、高画質になるよう絞りの羽根の位置を中心に、その前後のレンズ群が同じような構成になっている「対称型レンズ構成」とよばれる作りになっているのですが、このデメリットが小さくない周辺光量不足で、それを補うのがセンターNDフィルター。この周辺光量不足は、コサイン四乗則のナントかカントか(笑)で数値化されるらしく、市販のフィルターは一様に中央20%〜周辺5%の光を減光するグラデーションになっています。

昔、建築写真を4×5インチのカメラで撮影していたときは、レンタル屋さん(今も、お世話になっている青山レンタル >>)で超広角レンズを借りるとき、センターNDフィルターと袋蛇腹のセットは定番でしたが、今となっては懐かしいお話し。

最近だとデジタル画像では、現像ソフトを使ってワンクリックで “ ピッ ” って補正できちゃいますもんねー。味気ない。。。


さてさて、今回の写真展「Yangon」。
ご高覧くださりました皆様、本当にありがとうございました!
いろんな方とミャンマー/ビルマ、ヤンゴン/ラングーンのお話しができて楽しかったです。それから私の留守中に、そーっとビールを差し入れしてくださった方々、感謝です! 冷凍庫でキンキンに冷やし美味しくいただきました!

ありがとうございました!  ムタ


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