2014 FIFA World Cup Brazil “Match #22”
日本代表は試合開始早々の2分、中央で相手ボールをインターセプトした山口選手が、そのままダイレクトで右サイドの大久保選手へ、大久保選手はドリブルで相手二人のマークを剥がすと中央へ折り返し、そのリターンを山口選手がダイレクトでシュートを放つ。ボールは相手ディフェンスに当たりこぼれ球を拾われるも、その瞬間、ボールを持った相手選手に対し本田選手、長谷部選手、山口選手、岡崎選手が一斉にボールを奪わんとプレッシャーをかける。惜しくもファールとなってしまいましたが、素晴らしい攻守の切替えと、強い気持ちが見えた良い試合の入りでした。
勢いそのままにゲームをコントロールし続けた日本代表でしたが、結果はスコアレスドロー。勝ち点1獲得にとどまりました。ゲームの潮目は38分。この日、2枚目の警告を受けたギリシャ代表の21番が退場になったところでしょうか(その後のレフェリングも含めて)。
ギリシャ代表は最終ラインと2列目の間に21番をアンカーに置く布陣で、その21番の選手は本田選手の監視役を務め、攻撃時には起点となる少々厄介な選手でしたが、その両脇にはスペースがあり、そこを大迫選手、大久保選手、本田選手が狙い目として上手く使えていました。しかし、21番が退場した後のギリシャ代表はコンパクトな2ラインを引いてスペースを消し、日本代表は数的優位にもかかわらず、攻めあぐねる結果となってしまいました。
この試合で、疑問に感じたのが指揮官の采配。コートジボワール戦では、長谷部選手に変わって後半の途中に出場した遠藤選手と、スタートからピッチで戦っていた選手との間に生じた齟齬によりバランスを崩した反省からか、ギリシャ戦では後半頭から交代することで、おそらくハーフタイムの15分間に戦略の落とし込みが行われたと思われ、後半も良い流れでゲームを支配することが出来ましたし、57分の大迫選手と香川選手の交代も絶妙だったと思います(とは言うものの、今までに試したことの無い岡崎選手の左SHへの配置や、香川選手投入後の1トップに大久保選手ではなく岡崎選手の起用などには首肯しかねますが)。
しかし終盤、得点が欲しい日本代表指揮官は、コートジボワール戦に引き続き、吉田選手を前線に上げたパワープレーを選択。おいおい、高さを捨てて繋ぎ倒すんじゃなかったのかよ!って突っ込みを入れたくなりましたが、セオリーとしてパワープレーは妥当(それやったら豊田選手を選んどけよって言いたい)か。しかし、その時には完全にギリシャ代表の足は止まっていました。それを考えるとパワープレーではなく、仕掛けてほしかった。
そして、使われずに残ってしまった「一枚のカード」・・・。ギリシャ代表のバイタルエリアと背後にはスペースが無かったので、柿谷選手という選択は難しかったのかもしれません。でも、ドリブルで仕掛けられる齋藤選手に賭けてみても良かったのでは?
“たられば” を言っても仕方がありませんが・・・。選手たちは頑張っていただけに・・・。
でも、まだまだ終わった訳ではありません!
ここまで来たら信じるしかありませんしね! ムタ
p.s.
でも、ヨシトくんとアツトくん、決めるところは決めようよ〜。
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