2014 FIFA World Cup Brazil “Match #37”
「われわれの力は、こんなもんじゃない」(ザッケロー二監督)と意気込んで挑んだコロンビア戦でしたが、惨敗。世界との差をまざまざと見せつけられるかたちで、本大会から姿を消すこととなりました。
コートジボワール戦でドログバ選手途中出場後の「あの2分間」(内田選手) 同様、後半頭から出場したコロンビア代表のハメス・ロドリゲス選手への対応が後手にまわり全体のバランスが崩れ、山口選手を投入し対応させるまでの十数分間に勝ち越し点をゆるしてしまいました。
グループリーグ突破のために勝つしかない日本代表は、得点を奪うため前がかりに攻め続けましたが、焦りとピッチ状態の悪さ(いつもよりロングボールが多かったのもこのせいか、しかし相手も同じ条件ではあるのだけれど)もあり、ミスからカウンターをくらい失点をかさねてしまいました。
日本代表らしく主導権を握って戦えた時間帯もありましたが、“ここぞ” というときの迫力や決定力に、まだまだ世界には力が及ばないのかと思いました。
ちょっと、頭の整理ができずにいますが、これまでの、そしてこれからの日本のサッカーを、どう見て行くのか。昨日発売のサッカー専門新聞「エル ゴラッソ」(web版 BLOGOLA もオススメ)の中でスポーツジャーナリストの西部謙司氏が「スタイルとは、勝つための合理性と国民の嗜好性のバランスから生まれる。戦術的な合理性の検討とともに、ファンが今回の結果とどう折り合いを付けるかによって、進むべき道は決まってくる」と書かれていました。
このような今大会の結果を受けたとしても私は、4年前の守って守ってカウンターというリアリズムフットボールより、今回、選手たちが口々に発した「自分たちらしいサッカー」である「自陣よりも敵陣で戦う」(原博実専務理事兼技術委員長) ロマンティシズムフットボールを見続けたいと思います。ほんの少しの、しかしインテンシティーのあるリアリズムというバランス感覚を育みながら。「勇気とバランス」。この “日本のスタイル” をこれからも継続してもらいたいと切に願います。
おつかれさまでした。 ムタ
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