2018年3月23日金曜日

バンコク撮影旅行日誌3日目。


島根径写真展「20170919-21_Bangkok」開催中です!
3月25日(日)までです。是非ご覧ください!

島根径「20170919-21_Bangkok」


3日目の朝は早かった。3日目は午前のうちに飛行機でバンコクを出なければ日本での仕事に間に合わなかったので、2泊3日。と言うよりは、2泊!と言う感覚だった。

しかしながらどうしても心残りだった、行きに乗りそびれた国鉄に乗りたいと、少し遠回りをして、国鉄のバンコク駅に向かった。


この国鉄は後から知ったのだが、タイ人はお金がかからないらしく、様々な人々が利用していた。

ただ、本数は圧倒的に少なく、一時間に数本。
車両もボロボロだった。

だが、その感じがたまらず、ICチップ搭載の最新の地下鉄に乗っていた時よりも、断然ワクワク感に身を包まれた。

僕が乗った電車は残念ながら、かなりまともな車両で、窓もドアもしっかりと付いていた。

しかしながら窓は全開に出来、車内では手売りで弁当を売り、ローカルさは健在だった。

何より驚きは踏み切りでは電車が止まり、車を優先させていた。日本では、僕の知りうる限り、駅伝中の箱根登山鉄道でしか見たこと無い光景だっただけに驚きは隠せなかった。


そして更に驚きは、ホームもない道端で電車が急に減速。停車し、何事かと外を見ると、1人の男性が手を挙げて車両に近寄って乗り込んで来ていた。

日本ではまず考えられない事だが、何処か微笑ましく面白かった。

この旅を通じて感じた事は、やはり人々の温かさだった。
急速に発達していく資本主義の流れの渦中にあって、ここにはまだ流されない温度があるように感じた。
これは国民性なのか。それともまだ発展仕切れていないからなのか。

ただいずれにせよ、自分にとってここが居心地が良い空間であったことは間違いなかった。
そう感じた2泊3日だった。


島根径

2018年3月21日水曜日

バンコク撮影旅行日誌2日目。


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島根径「20170919-21_Bangkok」


2日目は、事前の情報で唯一自分が食べられるであろうタイ料理(ナンプラー、パクチー、唐辛子がダメな自分にとって。。)カオマンガイを探しにまず出掛ける事にした。

僕自身としては、3食大戸屋で全く申し分ないのだが、せっかくタイに行くのに。。とまわりの意見を聞き入れ、一食だけはタイ料理を食そうと渡航前から決めていた。

グーグルマップで、バンコク カオマンガイ で検索し、トップに出てきた、通称ピンクのカオマンガイと呼ばれる、店員がピンク色のポロシャツを着て接客するピンク色がイメージカラーのカオマンガイの有名なお店を目指し出掛ける事にした。

グーグルマップで調べると自分の泊まっていたホテルからそんなに離れていない所にあったので、昨日覚えた水上バスを使い近くまで行き、徒歩で向かう事にした。

道中はちょうど出勤時間、開店準備の時間にあたり、街が動き始める感じがして写真を撮っていて楽しい時間になった。

そうこうしているうちにマップ上でここ!という場所に着いたのだが、どう見てもそれらしき建物はなく、高級ホテルが建っているだけだった。

もしかして潰れてしまったのか。はたまたこのホテルの中にあるお店なのか。恐る恐る店員に店の名前とグーグルマップを見せ尋ねて見た。

その結果、やはりここではない!と言うことは判明したのだが、その店が何処にあるかは分からない様子だった。

すると、そのボーイさんは近くにいたお客さんのおばさんに声をかけ相談して聞いてくれた。この辺がタイ人の素晴らしさだが、聞かれた方も全く嫌な態度をとらず真剣に探してくれ、また見知らぬ人に声をかけ、気付けば4、5人で、会議が始まっていた。

そうこうしてようやく、そのお店が、どうやら来た道を引き返さなければならない。と言う事がわかり、英語力の全く無い自分に対し、親切に分かりやすく、最後まで丁寧に説明してくれた。


カオマンガイのお店に着くと、座るやいなや、ワンカオマンガイ?と店員に声をかけられ、イエス!と答えると、ものの5分でカオマンガイセット?(スープ、ズッキーニを切った箸休め的な物がついたセット。)が目の前に運ばれて来た。

湯気が出ていたので、熱い物だと思いながら口に運ぶと、上に乗っている鶏肉はどうやら作り置きらしく、冷めきっており、ご飯は熱く、なんとも忙しい感じが口の中にひろがった。

ただ、味としては美味しく、それで日本円で120円位だったのでかなりのクオリティーだと感じた。

その後、店を出て少し歩いていると、通りの反対側に人集りがあるのを発見した。
どうやら市場らしきものがあるらしく、外国人や、現地民が入り乱れていた。

街で写真を撮る人間としてはこのプンプンに匂ってくる何かがありそうな感覚に嗅覚が反応した。

そして、その嗅覚はすぐに間違いでは無いことがわかった。

通りを渡り、近くまで行くと、そこは手前は土産物。奥に行くにつれ道幅は狭くなり、幅5メートル程の狭い道が、100メートルほど続き、両脇にびっしりと洋服の卸問屋が並んでいた。

人々はズタ袋やリヤカーに
服を詰め込みキロ買いをしており、おそらくそこからどこか違う土地に売りに行くのだろうと推測が出来た。
道幅は狭く、暗く撮影禁止の看板も見えたが、ここを撮らずして何処を撮る!と無我夢中で、10本近くその場だけでシャッターを切った。

その後、土産物を見ようと、事前に調べていたタイシルクの店に向かう事にした。
時間は午後1時前後で少し薄陽が差す天気だったのだが、お店に付いて、午後2時を、まわった頃には少しポツポツと雨が降ってきて、ものの5分でドシャ降りと、なった。
当初、スコールも撮影出来れば味になるかな。などと、甘い考えをもっていたがとんでもない。
実際のスコールは凄まじい雨量と雷鳴で、とてもじゃないがその中でカメラを構える事など出来なかった。。
しかし、小一時間もすると、まるで嘘のように天気は回復し、3時頃にはまた陽が差してきていた。

そこからはもう一度リベンジとカオサン通りへ行き撮影をし、陽がくれてからは、ナナプラザという、バンコクのソイカウボーイ、パッポン通りと並ぶ歓楽街の一つに撮影に出掛けた。

しかし、カオサン通りもやはりあまりしっくりこず。ナナプラザに至っては一角の入り口で持ち物検査があり、撮影は禁止とゴツい警備員に念を押される始末だった。。

2日目の撮影は偶然に訪れた問屋街。プラトゥーナム市場での撮影を軸に、ホテルへ戻り、就寝する事にした。



島根径

2018年3月20日火曜日

バンコク撮影旅行日誌1日目。


島根径写真展「20170919-21_Bangkok」開催中です!
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島根径「20170919-21_Bangkok」


前回の上海の旅行では、色々なハプニングはあったが、やはり写真を撮る。と言う事に関しては、海外の始めて見る色々な刺激がとても面白かった。

そして、今回何故バンコクだったかと言うと、本当はまた違う国へ行きたい。と思った時、インドへ行って見たい気持ちが芽生えたのだが、今自分がいきなりインドへ行って、生きて帰ってくる自信が無かったので、まずアジアにより体を慣らしていこう。とバンコクに行く事に決めた。

スケジュールは2泊3日。しかし、3日目は起きたら空港へ向かわなければ間に合わないくらいだったので、実質滞在期間としては一泊2日と変わらない日程になった。

飛行機はLCCのエアアジアで、2017年9/19成田発9:15分。始発の成田エクスプレスにのり空港へむかった。

空港のチェックインカウンターでまず、詰めにつめたフィルム100本分のバックが9キロを超え、機内持ち込みが出来ないとプラス6500円を支払う事になった。(融通はまるで利かない事務的な処理だった。)


気持ちが落ちながらも、フィルム数本とカメラ。携帯電話、財布、パスポートを持ち機内に入った。

機内へ入ると席は窓側だった。これなら写真が撮れる!と一気に気持ちが晴れた。

天候は晴れ。数日前に台風が関東に近づいていてひやひやしたが、そこは大丈夫だった。

しかし、フライト時間が6時間半ほどあり、数時間ほどでトイレにいきずらい事 がわかり、窓側である事を後悔した。

しかし、数度のトイレタイムも人のいいタイ人の方のおかげでなんとかクリアし、無事にバンコク、ドンムアン空港にたどり着いた。

時刻は日本とは二時間の時差がある為、現地時刻で14時まえに到着した。

事前に調べていた、市内までの足と考えていたローカル鉄道は二時間待たないと列車が来ない事がわかり、日没までの関係上断念せざるを得なかった。

仕方なく、何処へ行くかは分からないが、空港に止まっていたバスに乗ってみる事にした。

何となくの予感で何処行きだかは分からないが、おそらく町の方までは行くだろうという思いはあったので、とりあえずはグーグルマップを見つつ揺られてみる事にした。

予感は的中し近くの地下鉄の駅までくるとキップ売りのおばさんがミスターと声をかけてくれた。(タイのバスのシステムはとりあえず乗り込み後からお金を払うシステムだった。いくらかはわからなかったが、基本的には何十円かで、おそらく定額制で、キップ売りのおばさんにお金を払うシステムだった。)


バスが行き着いた、空港から近くのチャッチモットと言う駅から今度は地下鉄に乗り、スクムヴィットという駅を目指した。

この駅は地下鉄と地上(陸橋)を走っている鉄道のアソークと言う駅が交錯しているターミナル駅で夜は歓楽街としても有名な駅だった。

まずは手始めにこの場所を選んだのだが、暑さ。そして町の作り的にいまいち撮影に集中出来なかった。

気を取り直し、まずは腹ごしらえだと、グーグルマップを開き大戸屋を検索した。(事前のお客さんへの聞き込みで、大戸屋もやよい軒もあるよ!と聞いていたので。)
すると地上を走っている鉄道の駅のサイアムと言う駅のショッピングモールの中に大戸屋がある事が分かった。(因みにその後スクムヴィットにも大戸屋がある事が発覚したが。。)

なのでまず、今度はサイアムを目指し移動する事にした。
サイアムの街は流行の最先端という感じで、若者のファッションや有名ブランドのお店がショッピングモールに名を連ねていた。

しかし、ご飯は食べれたが、やはり撮影は乗ってこず、このままでは初日が無駄に終わってしまうと焦る気持ちを落ち着けつつ、カオサン通りを目指す事にした。
このカオサン通りは言わずとしれた、アジアを旅するバックパッカーには有名な場所で、渡航前から是非行ってみたいと思っていた所だった。

そして、そこに向かう手段として、鉄道が近くを通っていないのでこれまた渡航前より、是非乗りたいと思っていたトゥクトゥクで行こうと決めた。

まずは値段交渉が必須条件のトゥクトゥクは必ずといっていいほどぼったくってくる。

まず最初に止めた運転手は200バーツと言ってきた。1バーツ日本円の約×3倍の計算なので充分安いのだが、ここは交渉。100バーツまで下げさせる事にした。
しかし、この運転手とは交渉決裂。次の車を捕まえた。次も150まではいったが、またも交渉決裂。

そして3人目の運転手で100バーツでO.K.と交渉を成立させた!

始めて乗ったトゥクトゥクは思ったよりも狭く、乗り心地も最悪だったが、風を切る爽快感と、運転手の荒々しい運転の迫力。そして街の中に溶け込む感じが最高だった。
すでに夕暮れ時になってきており、シャッタースピードが稼げなくなってきていたが、撮れてる事よりも、
撮る事と、夢中でシャッターを切りまくった。


カオサン通りは、自分が思っていたよりもかなり観光地化されていて、僕の感覚では道端の広い竹下通りのように感じた。

その後、程なくして日が暮れ、渡航から休み無く撮り続けてきた疲れもあり、一度ホテルへ戻る事にした!

帰りは、運河と言う名のドブ川を、水上バスを使って帰る事にした。
この水上バスは屋形船にディーゼルエンジンを積め込んだような形式で、はじめこそドブ川のくさい臭いに鼻をゆがめたが、思いの外爽快で、その後かなりの確率でこの水上バスを利用する事になった。


ホテルへ到着し、シャワーを浴び、まだ体力があったので、歓楽街の撮影に行こうとカメラ、携帯電話、財布、フィルムだけを持ってもう一度街へ戻っていった。
まずはスクムヴィット付近に広がるソイカウボーイという地区で、100メートル程の路地に何十件かの店が軒を連ねている。という感じだった。
印象としては、ここだけ?とおもうくらい、狭いエリアに感じた。

通りの中には色々な店があるのだが、基本的にタイでもっとも有名なのは、ゴーゴーバーと言われる店のシステムで、クラブのような音楽が鳴り響いているフロアーに下着姿で女性が踊っていて、そこで客は好みの女性を指名し、値段交渉をしてホテル、もしくは店が紹介する部屋へ連れて行く。というのが一般的な店のシステムだ。

このエリアは基本的には撮影禁止になっているのだが、しれっとカメラを持ってお店に入れないかと試みたのだが、やはり難しくカメラを奪われそうになったので、さりげなく外観を撮るに留めた。

しかし、やはりこれでは全然満足出来ず、もう一つシーロムと言う地区にあるパッポン通りという、こちらもバンコクの歓楽街として有名な通りにいってみる事にした。

ここはナイトマーケットと呼ばれる夜市が開かれており、ソイカウボーイよりも大分賑わっているように感じた。

このパッポン通りはソイカウボーイに比べ大分フランクな印象の呼び込みが多く、これは写真も撮れるかな。と思ったが、やはり店内の撮影は難しく感じ、諦めざるをえなかった。


そうこう四苦八苦している間に日付も変わり、乗り換えも間違え、見事に途中駅で終電がなくなってしまった。

日本であれば、全然歩ける距離なのだが、やはり海外。夜中に暗闇を歩くのも少し怖さもあり、タクシーを捕まえる事にした。

タクシーは日本よりも大分格安なので、ホテルまで頼んでも数百円位だろうという計算が出来たので躊躇なく止める事ができた。

ところが、タクシーを止め、さぁここまでお願いします!とグーグルマップを見せようと携帯を見せると、見事に電池切れで電源が落ちていた。

とりあえず運転手の兄ちゃんは当然だが、Where are you going?と尋ねてくる。

手を上げ止めたのだから当然だ。
しかし、電源が落ちていて、若干パニック気味になった自分から出て来た精一杯の英語はI don't knowだった。。

とりあえず人のいい兄ちゃんは大爆笑で何を言ってんだ?と事情を聞いてくれ、自らの携帯でホテルの場所を検索し、ホテルに電話をし、本当に自分自身が泊まっているホテルかを確認してくれた。

そんなこんなで、長い1日を終え、滞在一日目は床につく事にした。


島根径

2018年3月10日土曜日

マヌエル・ファン・ダイク写真展「Auf Bleichem Pfad」


マヌエル・ファン・ダイク写真展
「おぼろげな小道で Auf Bleichem Pfad」開催中です!
3月11日(日)までです。是非ご覧ください!

マヌエル・ファン・ダイク「Auf Bleichem Pfad」


この展示会のタイトルは夢で聴いたドイツ語の歌に由来する、

そして写真も夢の断片かも


マヌエル・ファン・ダイク
Manuel van Dyck



よろしくお願いします!!(3rddg)